よもやまばなし

どうでもいいこと綴ります

新たなスタートライン

春ですねぇ🌸

 

我が家のヒヤシンスも、このところ一気に咲いてきました。

上から見るとちょっと面白い♫

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さて、前にブログに書いた、研修中のケアリングクラウン。

 

先日その認定試験があり、無事に合格しました!

 

病気などの制限制約があっても、環境に恵まれなくても、

子ども達には自分自身を恃んで、笑顔で日々を送ってほしい。

少しでもそのお手伝いがしたい。

 

そう思うようになって、でも何が出来るか分からなくて、

そんな自信もなくて、早10年。

 

10年もかかったけど。

まだほんの小さな一歩だけど。

 

やっとスタートラインに立てたような気がして、今は嬉しいです。

 

***

 

子どもの頃、特発生血小板減少性紫斑病(ITP)で3ヶ月間、入院。

 

病室内を行き来して仲良くなった入院友達。

病室から出ても良い子は病棟保育士さんと、行ける所まで皆んなでフロア内を探検したっけ。距離としては殆ど無かった筈だけど、すごくワクワクした。

 

手術前に「死にたくない」と怯えて泣き暴れ、看護師に拘束される友達をじっと見つめる事しかできなかったあの頃。

 

自分は「今すぐ死ぬような病状じゃない」と言われていても、

子どもにとって合理的な理解は難しい。

「自分も死ぬのかな」と私も他の子もそれぞれに狼狽えて、「朝いつも通りに目が覚めること」が奇跡に思えるような、誰にも言えない緊張感を抱いていた。

 

大部屋で隣のベッドにいた女の子。

1番仲良くなって、面会に来る私の母も交えて良くおしゃべりした。

彼女は知的障害があって交わす言葉はたまに理解できなかったけど、

彼女の屈託ない笑顔や優しさが大好きだった。

 

彼女とは、忘れられない出来事があった。

だれのせいでもないけど、悲しい出来事だった。

 

そのせいで、サヨナラもありがとうも言えないまま会えなくなった。

 

母との問題もあったけれど、あの時から、私は少しずつ、無意識に自分の感情に蓋をし始めたように思う。

 

その蓋に気付いて、取り払おうとして、難しくて、ありのままを受け入れるのに、たくさんの時間が要った。

でもその時間があったからこそ、気づけたこともあった。

 

 ***

 

入院中の子ども達の想いは様々。

 

私は私、

あの子はあの子。

 

これから先に出会う子も、それぞれの人生や想いや文脈を持っている。親御さんも。

 

 

過去や体験は持ちながらも、

誰かと誰かを重ねることなく、投影せず、

目の前の人も自分も尊重して時を共有すること。

 

「してあげる」のではなく、「共にしていく」こと。

 

そんなことを学んだ研修期間でした。

 

クラウンとしても今後、たくさんの壁にぶつかるだろうけど、

 

これからを楽しみたいなぁ😌